「初めて勝ちました」。

　 対戦終了後、及川かれんさんは本当に、本当にうれしそうに話した。

　「素人足自慢ｖｓすぴＲｉｔｓ」。ラジオ等のＰＲ番組でこのイベントを紹介する際、かなり憂鬱そうな話ぶりだった及川さん。レース前に「自信は？」と尋ねると、「まったく…」。

　そんな心境だっただけに、対戦終了後の晴れやかな表情は印象的だった。

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　 ふるさとダービーの初日から、対戦希望者をつのったこのイベント。すぴＲｉｔｓに勝利したら５万円分の車券購入券が当たるだけあって、対戦希望用紙を入れる箱の中は、用紙でいっぱい。弥彦競輪３Ｒ終了後の抽選会で、磯野さん（神奈川県在住）、栗城さん（神奈川県在住）、そして、馬場さん（新潟県在住）の３人が選ばれ、すぴＲｉｔｓへの挑戦権を獲得した。

　 磯野さんがすぴ及川さん、栗城さんがすぴ宮本さん、馬場さんがすぴ田中さんを対戦相手に指名。すぴイベント初めての、一般ファンの方との対戦は、このような組み合わせになった。

　弥彦競輪の６Ｒ終了後、第１戦の馬場さんｖｓすぴ田中さんからイベントスタート。馬場さんはママチャリ、すぴ田中さんはいつものレーサー。すぴ有利は明らかな条件で、すぴ田中さんが完勝。

　 続く栗城さんｖｓすぴ宮本さんも、すぴ宮本さんが栗城さんの様子をチラチラ見ながら余裕のゴール。「１回、平塚バンクを走ったことがありましたが…」と、栗城さんはさすがに疲れた様子だった。

　そして、オーラス。磯野さんｖｓすぴ及川さんの対戦。「普通に自転車に乗っているんで」。抽選会の時に磯野さんは自信ありの表情を見せていただけに、すぴ連勝のあとの及川さんにはプレッシャーがかかったが、弥彦バンク１周をモガキ切っての勝利。すぴＲｉｔｓ３人が面目を保ち、３連勝での決着となった。

　
　 ちなみに、「勝ったら５万円分の車券購入券、もらえるの？」　と、すぴメンバーに聞いてみたが、「もらえなーい」とのことでした。