「卒業ライン」。
弥彦競輪3R終了後に行われた、すぴRits選手紹介での大橋郁美さんの「卒業発表」で、すぴメンバーの涙のダムが決壊した。
大橋さんに続き、ふるダビ弥彦をもってすぴRitsを卒業する本田美羽さん、渡辺まりさんが万感の想いを涙ながらに語る。そして、成田栞さん、宮本あみさんら、卒業メンバーを見送る側も、涙、涙…。2年と8か月。苦楽を共にしてきたメンバー達に、様々な想いが沸き起こる。
すぴRitsシーズン4。大きな転換期を迎えた、新しいシーズンのホーム弥彦・第1戦。ふるさとダービー弥彦の大舞台で、現メンバー10人で走る最後のレースが始まった。
誘導員の及川かれんさんを、大橋、本田、渡辺さんの卒業ラインが追う展開。残り2周から、田中千晶、内田レナ、白倉晶子さんが上昇したが、大橋さんが先頭を譲らず。
やや牽制状態となったところを、想いを込めて成田、宮本、杉本真理子さんが一気にカマシ先行。卒業ラインが4番手を追走する形になったが、「かかり過ぎて」と言う成田さんのスピードが速すぎ、大きく車間があく。
卒業ラインの先頭を走る大橋さんが懸命に前を追いかけ、最終3角からは渡辺さんが大外をまくり上げる。大橋さんマークの本田さんも、直線でコースをみつけて前へ、前へ。
それぞれが強い想いでゴールを目指したが、わずかに届かず。逃げた成田さんの番手から、宮本さんが抜け出して優勝。シーズン4の第1戦を制した。
宮本あみ 「栞ちゃんが一生懸命、前で頑張ってくれたので。スタートしてからみんなの背中を見て、これが最後だなと……」
レース結果 1着 宮本あみ 2着 渡辺まり 3着 杉本真理子
※大橋、本田、渡辺さんの卒業レースとして、4月22日午後12時35分頃より新潟県の若手競輪選手チーム「ヤングパワーチーム」とのスペシャルエキシビションレースを、弥彦競輪場バンク内で行います。
3人の最後の走りに、声援をお願いします。
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