すぴRits 「競輪女王決定戦」 第4戦 サントリーモルツCUP 2005年9月11日(日)
 


第4戦優勝 成田栞選手

「いつも全力疾走なんですが、
今日は特別に頑張れました。皆
様、声援ありがとうございます」


優勝者当て投票の抽選の様子
当選された方には、サントリー
モルツが送られた。


無事にレース終了で笑顔

 すぴRits「競輪女王決定戦」第4戦・サントリーモルツCUPが、奇跡的に雨が上がった弥彦競輪場で行われ、1番・成田栞選手がカマシ先行で逃げ切り優勝。4代目の競輪女王の座に就いた。

 今日はかなり神懸かっていた。第3戦のレポでも書いたが、もう一度言う。彼女たちには太陽の神様がついている。

 朝から雨模様の弥彦。激しく降るのではなく、霧のような雨が断続的に弥彦バンクを濡らす。雨走路。レースはもちろん、練習でも経験がないすぴRitsのメンバー。天気と同様に、不安そうな表情を見せた。

 止みそうで、降り止まない雨。安全上の理由から、「弥彦バンクが乾かない限り、レースは中止」。第4戦の開催には、極めて難しい条件が出された。

 弥彦競輪4R終了後。雨カッパを羽織ったすぴRitsのメンバーが、特別選手紹介のため、弥彦バンクに登場する。「雨は初めてなんで…」と、不安そうなコメントを渡辺まり、大橋郁美、成田栞選手が話したが、その頃から空が明るくなり始める

 弥彦競輪の第5Rが終了。雨は完全に止んだ。

 そして、レース開催の有無を決めるタイムリミットの第6Rが終了。バンクはほとんど乾いた。

 「レース、やります」。

 彼女たちの魅力に、雨雲はノックアウト。ぴたりと活動を止めた。

陸上で鍛えた快速ぶりを発揮 成田栞選手が堂々の逃げ切り勝ち

 弥彦競輪7R終了後。大勢のファンに迎えられて、すぴRitsのメンバーが登場する。日曜日のせいか、第4戦となってファンの方々に覚えていただいたせいか、声援がいつもにも増して大きく聞こえる。

 号砲がなってスタート。小林梓選手―宮本あみ選手―谷口由紀子選手―杉本真理子選手が前団に構え、中団に渡辺まり選手―本田美羽選手―大橋郁美選手、そして、後方に成田栞選手―田中千晶選手。淡々とレースが流れたが、残り1周から大きく動く。

 後方から成田選手が一気のカマシ先行。「陸上で鍛えた彼女が一番強いんじゃない」。自分のレースを終えて観戦していた松田桂一選手が言うように、猛スピードで先頭に立つ。懸命に田中選手が成田選手を追いかけて、切り替えた渡辺選手が田中選手に続く。

 直線。大きな声援が飛ぶ中、成田選手が粘りに粘る。田中選手の追い込みをこらえての逃げ切り勝ち。第4代の競輪女王は、華麗に弥彦バンクを駆け抜けた。

 


逃げ切った1番・成田選手

「競輪女王決定戦 第4戦」

1着  成田   栞
2着  田中 千晶
3着  渡辺  まり




発走機に整列したすぴRits


最終2角 先頭の成田選手

 
       
特別選手紹介 この頃はまだ、弥彦バンクはびしょ濡れの状態   小林梓 「今日は前前で勝負」
宮本あみ 「まくりたい」
  谷口由紀子 「追い込みは初めてですが頑張ります」
杉本真理子 「4コーナー追い込み勝負で頑張ります」
  渡辺まり 「雨は初めてなので緊張します」
本田美羽 「雨で怖いですが、頑張ります」
 
       
       
大橋郁美 「雨は初めてです。ついていって追い込みたい」   本田栞 「今日はあいにくの雨ですが、精一杯頑張ります」
田中千晶 「栞ちゃんについていって追い込み頑張ります」
  スタート直前 姿勢を整える渡辺、杉本、小林選手。   さあ、スタート。