ついにファイナル。さわやかな旋風を巻き起こしたレディスケイリン・レーシングチーム「すぴRits」。最終戦「弥彦競輪・嬢王GRAND PRIX」が10月6日、弥彦競輪場で行われ、渡辺まり選手が抜け出して優勝した。
10月6日、弥彦競輪場。雲ひとつない青空。太陽の神様は、彼女たちにとって最高の舞台を見事に整えた。
弥彦競輪4R終了後の特別選手紹介。プロの競輪と同様に自由走行(通称「顔見せ」)を行ったあと、メンバーそれぞれが意気込みを話す。
一人ひとりのコメントが長い。初めの頃は「ひとことコメント」が多かったが、今日は違った。それぞれの熱い「想い」を、スタンドのファンにアピール。最終戦。彼女たちそれぞれが、「想い」を持って走る。
弥彦競輪の7Rが終了。いよいよファイナルバトルがスタートした。第5回の女王、宮本あみ選手に本田美羽選手(3代女王)、今日がデビュー戦の白倉昌子選手が続き、レースを引っ張る。
淡々とレースが流れたが、残り1周前から谷口由紀子―渡辺まり―田中千昌選手の「無冠」ラインが一気にスパート。最終主導権を奪う。
宮本選手は残念ながら後退し、成田栞―小林梓―杉本真理子選手の歴代女王ラインが、離れた4番手以降を追走する。
「無冠」ラインのペースで進み、最終3コーナー。番手の渡辺選手が発進。粘る谷口選手、4番手から強襲してきた成田選手を抑えて快勝。最後の女王に輝いた。
レース後、スタンドを埋めたファンから大きな声援が、すぴRitsのメンバーにかけられる。
秋風が心地よく吹いた弥彦競輪場。彼女たちのファイナルレースが終了した。
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