弥彦を支えた鉄人達4 堀口 轟さん

-新潟県 名選手列伝④- 堀口 轟さん 大学に通いながら、選手生活をスタートさせて12年、今度は関東自転車競技会の職員として28年を過ごし、最後は新潟場外に7年 勤務。堀口轟さん(68)は立場の違う職場で、半世紀近くも競輪界で過ごしてこられた。「競輪ひとスジで生きてこられて幸せだった」と振り返る。 大学1年の夏休み、分水でその当時、盛んだった自転車競走大会に出場。いきなり準優勝を果たした。「兄(茂久)は競輪選手だったけど、いたずらで自転車...

弥彦を支えた鉄人達3 倉田浩幸さん

-新潟県 名選手列伝③- 倉田 浩幸さん 小泉純一郎新首相は親子3代の政治家。新潟にもいますよ。倉田浩男(故人)-倉田浩幸(15期、引退)-倉田浩道(55期)の三世 代選手が。そこで今回は引退後、弥彦村の老人憩いの家で働く倉田浩幸さん(62)にお話をうかがった。氏は騒擾事件で揺れる61年6月に選手登録、93年 まで159センチの体で32年間走り切った。通算105勝。 父親は県選手会の初代の会長を務め、オールドファンには、レースとレースの合い間の曲乗りでおなじみ。私も、自転車のサドルの上に...

弥彦を支えた鉄人達2  佐野正晴さん

-新潟県 名選手列伝②- 佐野 正晴さん 4月の早福さんで幕があいたこのコーナー。早福さんとくれば、新潟のスター第2号の佐野正晴さん(53)を紹介しなければならない。 66年9月に弥彦でデビューし、97年10月までの33年間、160センチの小さい体で奮闘。1925戦して千葉記念の優勝を含む273勝。しかも連対率 は3割を超える。本人も「俺は2、3着が多かったから」と苦笑いを浮かべた。弥彦での優勝がないのも珍しい。...

弥彦を支えた鉄人達1 早福寿作さん

-新潟県 名選手列伝①- 早福 寿作さん 「先行選手だったときも、けっこう暴れたからねえ」。ついたニックネームは”黒い弾丸””チビッコギャング”162センチ、 58キロ、恵まれたとはほど遠い体。71年の取手記念を含んで優勝は30数回。2469戦294勝。まさしく新潟が生んだスター選手第一号で、上越ライン の基礎を作った選手でもある。 「競輪の魅力は競りだね」と即座に答えてくれた。早福さんが全盛だった昭和40年代は一番強い先行選手に一番強いマーク屋...

弥彦競輪物語~弥彦競輪50年の足跡 最終回

-弥彦競輪50年の足跡- (最終回) 50 周年を迎えた弥彦競輪は11月で今年度の全日程を終了する。2年掛けで連載してきた弥彦競輪物語も今回でいよいよ最後となる。オリンピックの話題、現在の 競輪界や新潟県選手会を中心に新しくスタートする21世紀に向けての展望などを紹介する。 競輪からケイリンへ 大盛り上がりだったシドニー五輪。自転車競技ではケイリンが新種目に採用された。太田真一、神山雄一郎の最強コンビで臨ん...

弥彦競輪物語~弥彦競輪50年の足跡(11)

-弥彦競輪50年の足跡- (11) 来年4月からは競輪界もグレード制を導入することが発表された。KEIRINグランプリを頂点にして現行6個の特別競輪がG1に、 新設される全日本選抜TR(ふるさとダービー3個)、東西王座戦(2個)に現行の共同通信社杯など7個がG2に、そして各競輪場の記念競輪がG3とグレー ドされる。またF1(現行S級シリーズ)、F2(普通競輪)のレースもある。 またレースでのポイントによってKEIRINグランプリ(前年度優勝者と特別競輪優勝者は現行通り)の出場選手を決定する案も検討中とのこと。さて今回...