平原康多(埼玉)、吉田拓矢(茨城)のS級S班2選手と、地元新潟の諸橋愛が連係する関東地区が強力だ。

軸になる平原は開設70周年記念を制して、昨年の寬仁親王牌も優勝。以前は鬼門だった弥彦で、結果を出し続けている。高松宮記念杯で落車した影響から、玉野サマーナイトの動きはひと息だったが、今回から巻き返したい。次走の西武園オールスターに弾みをつける走りに期待したい。

吉田は1月の立川、5月の宇都宮と記念競輪を2回優勝。S級S班として十分な活躍を見せる。さらなる飛躍へ、関東地区の記念で結果を出す。

諸橋はプレッシャーとの戦いにもなるが、67周年から地元記念を3連覇した実績は光る。ファンの後押しを受けての番手差しには警戒したい。

関東ラインを引っ張るのは菊池岳仁(長野)。椎間板ヘルニアから復帰した鈴木庸之(新潟)には暖かい声援を送りたい。

北日本地区は成田和也(福島)が軸。2月の全日本選抜(GⅠ・取手)と、3月のウィナーズカップ(GⅡ・宇都宮)で決勝に進出するなど、復活をアピールしている。6月の高松宮記念杯(GⅠ・岸和田)で好連係を決めた後輩の小松崎大地の頑張りがあれば、怖い存在になる。

南関東地区は厳しい陣容。松坂洋平(神奈川)や大石剣士(静岡)がどこまで戦えるかに、ラインの浮沈がかかる。

勢いがある近畿地区からは三谷竜生(奈良)、東口善朋(和歌山)に、ケガから復帰した村上博幸(京都)が参戦。近畿地区での地位向上=ビッグレース勝利のチャンス拡大となるだけに、1戦1戦を無駄にできない。三谷はかなり状態を戻しており、怖い存在になりそうだ。

宮本隼輔(山口)、島川将貴(徳島)の機動型に、香川雄介(香川)が続く中四国ラインも強力だ。宮本は2月の奈良記念で決勝2着、5月の日本選手権では2勝。ケガの影響がなければ、スピードは上位戦でも十分に通用する。島川にも一発があり、堅実なマーカーの香川が番手の仕事ができれば、上位陣を脅かす。

九州地区からは荒井崇博(佐賀)が追加あっ旋で参戦する。5月の日本選手権以降、ビッグレースでの決勝進出が続く。地区の自力型が手薄だが、弥彦バンクなら突っ込んでこれる。

坂本健太郎(福岡)は5月の宇都宮記念、高知FⅠを好走。タテ脚は魅力だ。

※出走メンバーは変更になる場合があります。
弥彦競輪PR誌CREATE7月号記事に加筆、修正