藤本達也選手

変幻自在な攻めで穴党から支持を受けていた藤本達也選手(45期・長野)が引退を表明しました。

1980年4月24日の立川競輪でデビュー。デビュー戦の立川でいきなり優勝するなど、優勝回数は23回。特別競輪に6回出場して、通算勝利は290勝。昨年はチャレンジ戦で21勝を挙げ、若手の自力型相手でも動いて奮闘しました。

- インタビュー -

―突然の引退ですが?
悔いがないといえばウソになります。300勝を目標(あと10勝)に頑張ってきたけど、今、競輪界は過渡期でもありますから。上で戦う脚を作るには2、3年計画でやっていかないといけないんですが、そこまで頑張れるかどうか…。思い立って、決断しました。

―思い出のレースというと?
勝った、負けたじゃなく、いろいろ思い出があるレースがいっぱいあるけど、一番大きい優勝として頭にあるのは20歳の時に勝った門司記念ですかね。

-弥彦ではいつも気持ちの入ったレースを見せてくれました。
大して強い選手じゃなかったけど、僕から買ってくれるファンの方になんとか貢献しようと。穴党向きの選手だったから、穴を出してファンの方に喜んでもらおうと思って走っていました。

-最後に選手生活を振り返ってください。
悔いばかりが残っていますね。若い頃に、もっと練習をやっておけばという思いはあります。ただ、昨年は若い子を相手に21勝もできた。やり方次第では50近くでもやれるんだなという思いはあります。あきらめなければやれることもあると。

若手に僕からアドバイスできることといったら、「思ったらまず行動に移してみること」ですかね。行動しても無理なことはあるけど、やってみて初めて叶うこともある。息子(龍也)も含めて、上を目指して頑張ってほしいですね。