すぴRitsが弥彦競輪場に帰ってきた。
昨年8月に衝撃のデビューを果たしたレディスケイリン・レーシングチーム「すぴRits」。弥彦にとどまらず、全国各地での「模擬レース」で、競輪ファンを魅了してきた彼女たち。僕らのホーム、弥彦に、新しいレーサー、新しいユニフォームで帰ってきた。
これを「花冷え」というのだろう。ちらほらと桜が咲き始めた弥彦。朝の気温7度から、一向に温度が上がらない。
弥彦競輪4Rが終了。「特別選手紹介」。いよいよ彼女たちが登場する。気温はまだ8度。北東からの風が冷たい。新ユニを身にまとい、登場を待つ彼女たち。「きゃー」、「ひゃー」。あまりの寒さに、誰からともなく、おもわず声が出る。
模擬レースでの「並び」を披露して、それぞれが意気込みを話す。彼女たちのコメントからも弥彦に戻ってこれた嬉しさがあふれている。
模擬レース直前の弥彦競輪・第7R。地元の原田則夫選手が、ゴール寸前で後輩の瀬戸貴志選手を交わす。控え室でレースを見守ったすぴRitsからも、地元ワンツーに歓声が上がる。やっぱ、彼女たちも新潟人だ。
ワンツーを決めた地元コンビが弥彦バンクから検車場へと下がり、いよいよ模擬レースがスタートする。円陣を組み、「気合」を注入してから発走機へと向かう彼女たち。準備は整った。
スピーディア君の号砲を合図にスタート。田中千晶選手、杉本真理子選手、デビュー戦の内田レナ選手のラインが前にいたが、残り2周で本田美羽選手−大橋郁美選手−白倉晶子選手のラインが動き先頭へ。
そして、残り1周。後方に控えていた成田栞選手が目イチのカマシ先行。離れ気味に渡辺まり選手−宮本あみ選手が続く。最終バックすぎに追いついた渡辺選手が成田選手を交わしにかかるが、3番手の宮本選手がさらに仕掛ける。
直線で後続を引き離した宮本選手が、昨年9月の弥彦第5戦以来、2度目の優勝を飾る。直線で伸びた大橋選手、白倉選手が2、3着。
「カゼの時は1着を取るというジンクスをつくろうと頑張りました」と言う宮本選手。風邪気味ながら勝利した第5戦の時と同様に、見事に1着でゴールを駆け抜けた。
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添野達夫選手の優勝で幕を閉じた弥彦開幕戦。決勝戦の余韻がまだ残る弥彦バンクで、すぴRitsの練習が始まった。
すぴRitsは続く…
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