日刊スポーツ新聞社賞Ｆ１の決勝、吉岡稔真さんが来場、そして、すぴＲｉｔｓ。弥彦競輪場、大盛り上がりでした。

　「なかなか女性で中バンクを走れる人はいないですよ」。吉岡さんがびっくりするほどの大熱戦だった第３戦。「すぴレース」ではほとんどなかった大外強襲劇のヒロインを演じたのは、内田レナ姫でした。

　慣れないだけあって、少し緊張気味の吉岡さんが鳴らした号砲でレースがスタート。誘導員の及川かれんさんを追ったレナ姫―杉本真理子さんを、早めに宮本あみ―白倉晶子さんが押さえて、残り１周半の鐘が鳴る。

　最終ホーム。前日のスピ★スタ登場時に、先行宣言をしていた大橋郁美さんが、吉岡さんの魂が乗り移ったかのように、田中千晶―青瀬千里さんを引き連れてスパート。メイチのカマシ先行でペースがグンと上がり、成田栞―本田美羽さんの早めのまくりは不発。

　すぴレースでは珍しく、最終バックでは縦長の展開になったが、練習の成果か、３角では後続が追いついて大混戦。宮本さん追走の白倉さんがまくり気味に仕掛け、「臨機応変に」と言っていたヒロイン・レナ姫が続く。

　最後の直線。すぴメンバーが大きく横に広がった中、大外を抜け出したのはレナ姫。上がりタイム16秒２の好時計で、番手絶好の田中さんを交わしてゴール。うれしい、今期１勝目を挙げた。


内田レナ　「無我夢中で走っていたら、１着になっていました。応援していただいた皆さん、ありがとうございます。久しぶりに１着になれて、うれしいです」